第31回ひと・健康・未来シンポジウム2025京都
人とのつながりを大切にする医療〜緩和医療・サイコオンコロジー~

2024.09.21 publish

開催概要

開催日時

2025年1月11日(土)13:00〜16:10

会場名

ヒューリックホール京都

申込方法

以下の必要事項を入力の上、ホームページのお申込みフォームよりお申込みください。
お電話・FAXでも受け付けます。
<必要事項>お名前・ふりがな(複数の場合は全員分)・連絡先

担当理事

中井 吉英
関西医科大学名誉教授(心身医学)
公益財団法人ひと・健康・未来研究財団理事
プロフィール

1969年関西医科大学卒。同大学院入学(内科学専攻)。75年九州大学医学部心療内科助手。80年同講師。93年関西医科大学第1内科学講座教授。2000年同大学心療内科学講座初代教授。09年より現職。日本心療内科学会理事長、日本心身医学会理事長、関西大学客員教授(臨床心理専門職大学院)ほか歴任。心身医学・内科学全般、特に慢性膵炎、消化性潰瘍などの消化器疾患、慢性疼痛、医療行動科学、サイコオンコロジーの臨床・研究・教育に従事してきた。現在も現役の医師として、テニスプレーヤーとして活動中。


コメント

日本人の2人に1人はがんに罹患するといわれています。また、3人に一人ががんで亡くなります。医療は治すことから治しつつケアする、あるいは治すからケアすることに移行します。ケアは本人だけではなく家族のケアが必要になります。特にケアは多職種の連携が必要不可欠です。2人の専門医と1人のがんサバイバーの立場より、タイトルについてお話いただきます。


講演内容

講演(1)
「つながりを通して自分でできる!からだと心の痛みの緩和ケア」
蓮尾 英明
関西医科大学心療内科学講座教授
緩和ケアセンターセンター長
プロフィール

2003年 関西医科大学 卒業。 2013年 国立がん研究センター東病院 緩和医療科医員を経て、2015年より関西医科大学に帰学、2022年より心療内科学講座教授。日本内科学会専門医/指導医、日本心身医学会専門医/指導医、日本緩和医療学会専門医/指導医、日本消化器病学会専門医。

コメント

早期からの緩和ケアがトピックスです。大きな病を患う前から、からだと心の痛みをセルフケアする体験、死生観を通して内観する体験が大切だと思います。これががん等の病からの予防になる可能性があるとも信じています。

講演(2)
「生きたい、そう思えるようになるまで」
阿南 里恵
一般社団法人PUNTO A CAPO代表理事
子宮頸がん がんサバイバー
プロフィール

2004年、23 歳のときに子宮頸がん2b期が見つかり、抗がん剤、手術、放射線治療を受け、子宮及び周辺のリンパ節を摘出した。その後、5年間の経過観察を再発や転移もなく過ごしたが、後遺症の両下肢リンパ浮腫を発症。不妊と後遺症によって人生のあらゆる場面で困難を抱え、人生の再設計に長い年月を要した。現在は日本語教師を本業とし、全国各地でがんの啓発や講演活動も行っている。

コメント

がんによって子宮を失い後遺症を抱え、人生を恨んだ20代。がんの啓発活動に出会い没頭した30代前半。自分の幸せを掴むために挑戦し、海外へ飛び出した30代後半。今、私はこの国の未来に大きな希望を感じています。

講演(3)
「サイコオンコロジーと家族・遺族ケア」
松岡 弘道
国立がんセンター中央病院精神腫瘍科 科長
プロフィール

心療内科医。奈良県生まれ。2002年奈良県立医大卒、2012年近畿大学大学院卒。同年緩和ケアチーム専従医となり“心と体がどのように関連しているか(心身相関)”を基盤とした緩和ケアに取り組む。2017年、豪州UTS客員教授。緩和ケア領域の国際共同研究のノウハウを豪州から学び、日本へ導入することを目指し帰国後、近畿大学心療内科准教授を経て、2020年7月より現職。日本医療研究開発機構(革新的がん医療実用化研究事業)松岡班研究代表者。

コメント

がん患者さんの心の動きやご家族も含めて心に不調を抱えてしまいやすい状況および精神腫瘍科について(どのような科か?どのような医師か?どういった患者さんが対象か?どういった相談や治療ができるのか?)を概説します。実際のがん患者さんへの接し方、家族・遺族ケアについても触れたいと思います。

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